【臨時採用・非常勤講師時の給料】一挙公開

職場環境・休日
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”教員の給与”のうち、本採用ではない職員の場合は低賃金?不安定?と、気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「臨時採用(任期付含む)」「非常勤講師」として勤務していた、自身の給与額実際の明細書とともにお伝えします。

公立高校で、本採用以外として勤務することを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

基本給与額算出に使われる項目

電卓をたたく姿

まず、教員(本採用・臨時採用ともに)の給与額決定には次のような項目が用いられます。

・免許状の種類
・修士や博士号の有無

・教員として採用される前に勤務経験があるか、またその勤続年数

など。

私の場合は以下の通りでした。
 保有する教員免許状:一種
 大学:4年生大学卒業(学士
 教員になる前:民間企業で正社員として約6年間勤務

学校採用時には次の書類を提出。

  • 学歴証明書
  • 教員免許状の写し
  • 職歴調査票
  • 給与原票

ではそんな私の給与はいくらぐらいだったのか。お伝えしていきます。

臨時採用時の給与

※明細全てが残っていないため、わかる範囲で載せています。

基本給

 1年目 月額 232,800円
  給料表 教育職(二)2級 21号給
 2年目 25号給(昇給 以下同様)
 3年目 29号級
 4年目 33号給 273,868円
 9年目 45号給 307,320円
 11年目      337,547円
 12年目 59号給 346,080円
 13年目 63号給 354,930円

毎年着実に昇給するのは公務員の強み。

では、月給35万円台の時の手取りはというと?

実際の給与明細を見てみましょう。

実際の給与明細

右下に目を向けると、288,935円
各種手当がつき、そしてしっかり控除されていますね!

となると1年目時点の手取りはかなり少なかったと予想されます(あまり覚えていない)。

期末勤勉手当

続いてボーナスです。

こちらも記録のある範囲で明記しています。なお記載は控除後の額です。

 11年目 12月 612,600円
      3月  86,503円
 12年目 12月 605,472円 
 13年目 6月  598,214円
      12月 617,380円
      3月  106,448円

少額だけど3月にも賞与が出ます。

残念ながら、減額されている年がありますね。

教員になって前半時期の額が不明ですが、年間のボーナスは月給の4倍くらいが目安かと思われます。

退職金

私は「臨時採用→非常勤講師→臨時採用」と勤務したため、退職金は2回支給されました。

支給額の算出には勤続年数と、その時の月給が用いられます。私の場合は以下の通り(左の期間が勤続年数)。
2年11ヶ月 503,917円
4年半   1,708,544円
(控除後)

1回目の支給は20代後半、2度目は30代後半の時です。勤続年数とともに基本給が異なるので金額に差が出ています。

なお臨時採用のうち、任期付での任用がある場合には、処遇が手厚いです。上記私の実績には、任期付任用期間が含まれています。

また任期付職員は退職後に失業手当は受給できません

というのも公務員としての扱いになるためです。
公務員は雇用保険がない=失業手当が出ません。その分の退職金なのです。

非常勤講師の給与

時給制

非常勤講師の給与は1授業ごとに発生します。アルバイトの時給のようなもの。勤務時間も授業に合わせて出勤・退校します。

授業のない時期は収入ゼロ

実施した授業のコマ数と出勤日によって給与計算が行われます。なので、定期考査期間や長期休暇といった、授業のない時期は収入は発生しません。

報酬の種類

報酬には、第1種報酬と第2種報酬が存在して、その合計が給料になります。

第1種報酬とは、授業、週案のこと。
額は1授業あたり2,670円でした。
地方公務員法第3条第3項第3号より

なおこの金額に、年齢や免許状の種類等は加味されません。一律の額です。

授業に加えて「週案作成時間」という勤務区分があります。簡単に言うと授業準備の時間を勤務時間としてカウントすること。1授業と同額です。

なお週案を取れる時間数は週の授業の持ちコマ数によって決まっています。

また第2報酬とは、”通勤の事情等を勘案して、教科指導等に当たった日数に応じて支給”されるものです。

給与の例

では、実際の支給明細を見てみましょう。この年は「教科指導 週8時間」でした。

実際の支給明細書

4月分
第1報酬 15時間×2,670円
第2報酬 5日×342円
   控除後 合計 40,534円
6月分
第1報酬 35時間×2,670円
第2報酬 11日×342円
   控除後 合計 93,102円

月によりこれだけ額が異なります。

4月は春休みに続き、始業式、入学式、課題考査や健康診断などで、授業が飛ぶことが多いため。
では、夏休みを含む8月は?
 ‥支給額 16,214円でした!

ちなみにこの時期私は、2校掛け持ちで働いていました。それぞれ同じくらいの授業数を持っていたので、収入は単純に倍程度。

また、非常勤講師は検定や模試の監督を頼まれることも多いです。放課後や土日に実施され、報酬は1時間で2,000円ほどです。

まとめ

お金の画像

臨時採用、非常勤講師だった頃の実際の給与についてみてきました。

臨時採用の場合、月給では正規採用職員とほとんど変わりません。ただ、ボーナスや退職金が異なってくるので、経済的安定に差は生じます。

また、年齢や免許の種類といった条件によっても給与額に変動が生まれます。

非常勤講師の場合、収入は不安定ですが、フルタイム勤務と異なり時間の制約が少ないです。自身の生活スタイルに合わせた働き方が可能になります。

なお、給与規定について熟知しているわけではないので、あくまで私の実績値をベースにお伝えしました。

公教育に携わることを考えている人のお役に立てれば幸いです。

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