教員を目指すも、”教職はブラック”と取り沙汰され、就くべきか悩んでいる人もいるかと思います。
教員として働くのは代償ばかりで価値はないのか?
そんな疑問を持つ方はぜひこの記事を読んで、一歩を踏み出すきっかけにしてください。
なぜ教員になるべきなのか
私は、教員として働いて本当に良かったと思う。そう言い切れるのは、
「迷わない人」になれたから。
教職を通して私は”物事の本質”が見えるようになった。
なぜかと言うと、教員の仕事、職場環境には以下の要素があるから。
- 教員の仕事内容=深掘りすること
- 知識・人徳ある人が多い職場環境
- 自分の視野の狭さに気づかせてくれる生徒の存在
それぞれ詳しく見ていきます。
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教員の仕事・職場環境
教員の仕事内容=深掘りすること
○ 授業・教材研究
授業を構築する上で基本となるのは、ゴールの設定。”50分×扱う単元”の中で、生徒に最も身につけさせるべき力は何かについて熟考します。あれもこれも教えたくなる中、的を絞り目標を明確にする。学習内容の本質を追求する作業を繰り返すうち、あらゆる物事についても本質を見ようとする癖がつきました。
○ 生徒対応
生徒との対話において重要なことは、生徒本人の真意、本心を探ること。問題行動を起こす生徒や進路に悩む生徒の心の奥底にあるものは何か。生徒本人も気づいていない葛藤や悩みを一緒に解きほどき、思考の本質を見極める。本人が納得のいく選択にたどり着けるよう、ともに整理しながら深掘りする。
知識・人徳ある人が多い職場環境
教職を選ぶことは、人生・成長がテーマである仕事を選ぶこと。教育現場には、それらを追求することに魅力を感じる人が集まっている。
専門知識に加え他者理解を促す広い視野を兼ね備え、人を成長させる人徳のある人。つまり人の本質を見ることに長けた人が集まっている。
そんな人たちと会話を重ね、教育とは、成長とは、人生とは、と考えるうちに、人生観の本質を見つめるようになった。
それまでよりも、自分自身の選択に自信が持て、迷いがなくなっている自分がいた。
自分の視野の狭さに気づかせてくれる生徒の存在
生徒の数だけ価値観があり、その価値観を育んできた環境がある。
多様な生徒と関わるうちに、自分の常識が常識でないと気付かされた経験は数えきれない。物の見方、捉え方が変わった。
教員をしていなかったら、出会わなかったであろう生徒・保護者との関わりは、私の狭い世界を広げ、物事の本質を追求する探究心につながった。
これらのことから、教職は”物事の本質”に気づかせ、”迷わない軸“を身につけさせてくれる仕事だと実感した。
まとめ
教員の仕事は多忙で、身を粉にするような負担の大きいものであることは否定しない。
でも私は教員として働き、自分の変化を身をもって経験することができた。
- 考え方が豊かになった
- 動じなくなった
- おおらかになった
- 俯瞰的になった
変化した後の自分が、教員になるスタートラインだったのかもしれないと自分の未熟さを顧みることもある。
でも皆が皆、”できた人”としてい仕事を開始するわけではない。
また誰しも、一生の仕事を早い時期から見つけられるわけでもない。
教職は、教員にとっても後悔しない人生を選ぶ軸を見つけさせてくれる仕事だと考える。
だから、教員を志すことに迷っているのであれば、挑戦するべきと伝えます。辛かったらその時考えればいい。別の道を歩むことも考えればいい。その間にも、自分を変化・成長させてくれる環境がそこにはある。
ただ一つ守るべきこともある。
生徒に迷惑をかけない、最善の努力を尽くすことだけは自分に約束してください。
以上、教員になるべき理由について、お伝えしました。
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